コマ回し機やプロペラ飛ばし機などで、小さな動き(わずかな力)を大きな動き(大きな力)にするために「おもり」を使いました。糸で引いて落とすのですが、糸を取り付けた位置から正面反対向きになるように引かないと錘は落ちません。
錘に対して、上方、下方、右方、左方等に糸を引いても、糸は斜めに向きを変えるだけで錘は動かないことがほとんどです。まして糸を押し戻したりすれば、動くはずがありません。
例えば、手で引いて落とすことを考えると
錘と真正面に正対した位置関係にある場合、糸を背面方向に引けば錘を落とせる。
同じ位置関係の場合、右方向優位に手が動く子供は、糸が右側に動くだけで錘は動きません。
錘を落とすためには、錘を体の左側に見るように、90度向きを変えなくてはなりません。
これでは目の前で起こる現象を正面から見ることができません。
手の可動域が左方向優位、上方向優位、下方向優位など、可動域に制約がある場合「子ども(錘を引く人)」と「錘」との位置関係が重要な要素となります。
子どもたちは可能な範囲で懸命に手や足を動かすのですが、「こんなに動かしたのに錘が落ちない」ことになってしまいます。
「錘」の方向に糸を押し戻しても、右や左にほんの少し動かしただけでも、錘を落とすことができるよう、子どもの可動域を全方位的に保証することができないかと考えました。
方向を変えるための「支点」を作るということでした。この支点があるだけで「体の向き」「顔の向き」「可動部位の優位方向」などの制約が解消できることが分かりました。
「こんなことでよかったんだ」みたいなことですが、思いつきませんでした。
これはまだ開発途中です。まだまだよい発想、企画が考えられるはずです。AIを使う方向もあれば、どんどんアナログを極める道もあるようです。
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