このサイトを開設した当時、一番最初に動画サイトに紹介したのが「ゼンマイ仕掛け押しボタン式ーコマ回し機」でした。
「ゼンマイ仕掛けの押しボタン式のコマ」を回す機械でしたのでこのような命名にしました。（現在、名称は変えてあります。）
　実際にはプッシュ式のボタンを「押す」ではなく「叩く」形式のもので、木の棒で叩くものですから、試作品、テストの段階で発射装置（シューター）の損壊が何度もありました。また、初期作の頃には魚釣りのルアーを錘に使うという発想もありませんでしたので、「不安定に置いて少し引けば動くような重量のある錘」となると、硬式野球ボールくらいしか思いつきませんでした。
　ゼンマイ仕掛けのこのタイプの発射装置は、頭のボタンを親指で押すと、必然的に人差し指、中指で本体を引き寄せます。しっかり固定され、グラグラとがたつきません。親指はバウンドすることなく1度で最後までしっかり押し切ることが大切です。
　コマは大きさや形が違う種類があり、発射装置の形も大きさも違います。いろいろなタイプに対応させようと試みましたが、しっかり固定することができませんでした。その結果コマが外れかかって止まってしまうことが何度もありました。また上から叩きますので反動で跳ね返りがあります。１度で押し切るための力を判断して作動するような精密機械ではありませんので、押し切る前にバウンドして戻ってしまうとコマが外れかかって止まってしまいます。外れかかって止まってしまうと、コマを留めるための「爪」が折れてしまうのです。いくつも壊れました。
　今回紹介する「プッシュ式コマ回し機」は、このような損壊を繰り返さず、同じものを長く使えるように改良したものです。というよりは、初めからこういう物が作りたかったのです。
　下に引くことで上から押す操作を引き出す。１度で押し切るためには、それなりの重量が必要。（実際に親指でどのくらいの力で押しているかは測定していません）しっかり固定できるよう一つのタイプの発射装置に限定。（同じタイプの発射装置を使うコマがいくつかあることもわかりました。）

　笑顔で飛び上がって喜んでくれる子どもたちの姿が嬉しかったです。