以前「コリントパチンコゲーム」という名称で紹介したものに機能を加えて、新たな教材として編成したものです。
この教材の主な対象となる子どもたちは、肢体不自由の障害があり「力を加え続けることが難しい」「力は入れられるが、動かせる範囲が小さい」子どもたちです。こうした子供たちに達成感や成就感を味合わせてあげられないだろうかという思いから生まれました。コマ回し機、ビー玉模様付けやかみすきでの材料投入装置などの発想と全く同じです。
発想と工夫
「スイッチ部分」がわずかな力で簡単に動けば、子どもたちは自分の持てる力で十分に変化を楽しむことができるであろう。
① 重りが落ちる力(重力)を利用する。
止め具にかかる負荷よりも大きな重量の物を使う。
② わずかな力で落ちるように工夫する。
静止状態では安定しており、少しの力で「不安定」になりバランスを崩して落ちやすいもの
単4乾電池やゴルフボールも使ってみました。
乾電池 :準備段階でコロコロ転がって落ちてしまう
球形の物:少しの力で引いてもバランスを保って落ちない
*ここで使っているのは、釣り道具「メタルジグ」28g(100円ショップ)、タコ糸(100円ショップ)です。
*紐が長くなると、紐の重さでたるみが出ますし伸び率も高くなります。子どもには負担が大きくなります。
*手や足など動く部位が右、左、上,下、手前等限られている場合は、重りを置く向きや子供と装置との位置関係を考えなければいけません。
学習のねらいは子供の実態に応じて様々です。音が楽しめたり、動きに興味が持てたり、「なんだこれは?」と周囲の変化や状況に興味を持ったり、肢体不自由の子どもに限らず障害のあるなしに関係なく、多くの子どもたちが楽しめるものです。
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