障がい児のための教材・おもちゃ
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(体育・生活単元学習)
          手作り自作教材ー壁貼り付けスイッチ


 マイクロスイッチとフロッピーディスクケースを使った壁に貼り付けて使うスイッチです。ベニヤ板の裏にはマグネットシートが貼ってあり、黒板やホワイトボードに貼ることができます。パソコンの改造マウスにつないで左クリックの役目を果たします。
 学校では教室内で使っていましたが、紹介した動画は、夜、暗くなってから撮っています。家の中にはスイッチを貼りつけられるような金属製の壁がなく、プロジェクターの性能を考えると昼間の外の明るさでは映像が見えないと考えたからです。(このプロジェクターは、学校で使っていたものです。昼間でもカーテンを閉めれば十分に使えました。) 
 新聞紙を丸めた豆も、毎回授業で作りました。始めたころは、ふにゃふにゃっと丸めただけの豆を投げていましたが、うまく飛ばない、上手に投げられないことに気づくと、小さく固めて丸めるようになりました。友達が作ったものを見て「もっと、ぎゅっとやると飛ぶよ」などと教えるようにもなりました。
 オニ退治では、15匹のオニを退治すると「飲み物」が出てきます。今の情勢では考えられないことですが、当時でも衛生面から教室内での飲食は避けるように言われ始めていました。その昔は、自動販売機に自分で硬貨を入れて、好きなジュースを買って、学校まで我慢して持ってきて、教室でおいしく飲んだものでした。今は、鞄にしまって家まで持って帰らなくてはいけません。
 入学時には手で払いのけてミルクも飲まなかった児童がこの学習集団の中にいました。なんらかのトラウマから解放されずにいるはず。「へ~、みんなは、ジュースが飲めることを、こんなにも喜ぶんだ。」ということに気づいてくれないかという思いがありました。だんだんと食べるようになり、飲めるようになってきた頃でした。節分の豆の代わりに、「たまごボーロ」を用意したこともありました。授業も最後のころには、「今日は、ストローで飲もう。」と提案してシリコンの長めのストローを用意したことがありました。みんな顔を赤くして飲みました。彼も同じように飲んでくれたのです。むせませんでした。みんなで拍手をしました。

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