2005年ころに作ったクリアファイルを材料にした風車です。中心の穴はコンパネ等の厚い板にはさんで電動ドリルを使ってあけたと思います。紙だとくしゃくしゃになったり、折り目がついたりするのですが、この素材だと力を入れすぎた時だけ折り目ができます。力の加減具合を学習できる教材です。
その昔、といっても30年くらい前でしょうか。「ファジー」というのがありました。「ファジー理論」とは、「正と偽」だけでは説明できない「不確実性」のコンピュータ理論とのことです。
「折り目がつかないようにして、曲げて、串にさす」だけのことなのですが、同じように力を入れたつもりなのに、折り目がついてしまったりつかなかったり。でもだんだん折り目がつかなくなります。最初から折り目などつかない子もいました。
将来、大きくなったとき、卵を割って目玉焼きが作れるようになってほしい。この卵の殻を割るための力の入れ方を学ぶ過程が、肢体不自由だったり知的障害の子どもたちにはあまりにも機会が少ないと思うのです。
これは最近の普通教育にも言えることだと思うのですが、「そうではない」「ちがう」「それではだめ」「こうしなさい」「なんでできないの」・・。できている人たちの感覚が、できていない人たちに押し付けられていることが多すぎるように思うのです。学習の途中にいる人たちに対して、もっと待ってあげられる環境を作り出したいです。
集中して何個も作りました。竹の棒に何個もつけて走って遊びました。
材料を買う「お金のお学習」にも使えます。
竹串に風車を止めるのにアイロンビーズをアイロンでつぶしたものが良かったです。