発泡スチロールカッターは、100円ショップで売っているものです。この道具は、片手に発泡スチロール、もう一方にカッターを持って操作します。自由にどんな形にでも切ることができますが、板の表面に対して常に直角を保って切ることは至難の業です。片手しか使えなかったり、麻痺などの不自由があればなおさらです。線を意識して切ろうとすればするほど曲線や曲面、ギザギザの切断面になってしまいます。
100円のカッターで、片手でも操作ができ直角を保って切ることができるような工夫はできないものかと考えたのが、この治具です。人数分8台用意しました。
始めたころはほとんどの児童が、線を意識すればするほどタイミングがずれ線上は切れませんでした。本当に形が切り抜けるようになるのか心配しましたが、2週目、3週目と続けるうちに線上で切れるようになってきました。
※ ステゴサウルス:部品は教員で作成し、子どもたちがパズルを組み立てました。(2015年ころ 知的障害クラス)
※ トリケラトプス:子どもたちが部品から作り、組み立てました。(2020年ころ 肢体不自由クラス)
※ 高額なものであれば直角固定のための器具はオプションで購入できますが・・・高額です。
※ 全員ではありませんが、国語で「鳥になった恐竜」の題材に取り組んだ児童がいました。国語で学んだことに一層興味を深めさ せることができないかと考えた取り組みでした。