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伝えたい内容を文字と写真で編集したものです。当時の媒体として絵本(紙)になっていますが、パソコンやタブレットに代わっていくことでしょう。今後はどんなものが開発されるのか分かりませんが、媒体としてはどんどん変化することが考えられます。
国語の授業で「教科書の代わりに使えるものはないか」と考えたのが最初でした。学級編成上の都合で、本人の実態には合わない教科書を申請しなければならないとか、☆本ではいろいろな題材が取り上げてあり、開いてほしいページではなく興味を引くページを開いてしまうということがありました。
学習集団を同一学年のみで編成できないというのも大きな理由です。ある年は上の学年の子供たちと、次の年は下の学年の子供と、次の年は3学年一緒に、というように学習集団の工夫をしなければならないことはしばしばありました。
「どうぶつ」「やさい」「あいうえお」などテーマを絞ったものや、☆本や検定教科書の題材を児童の実態に合わせて、文を短くしたり、漢字を平仮名にしたり、ルビをつけたりと細工したこともあります。
国語では、どうしても個別指導が主になりプリント学習が中心になりがちです。「本を読む」「友達が読んでいるのを聞く」「文字に親しむ」という機会がほとんどありません。そこで考えついたのが、生活単元学習の中でそのような機会を作ることでした。遠足、運動会、社会見学、発表会、などの行事単元もしおり風にまとめるのではなく、物語風にして絵本にしました。
「かみすき」の単元での絵本ですが、年度によってちがいます。内容はほとんど同じですが、漢字の扱い方やルビやカタカナの取り扱いなど違っています。知的障害と肢体不自由では、取り組み方が違うことから内容も変えてあります。左3冊は知的障害、一番右は肢体不自由の子どもたちを対象に作ったものです。
「社会見学」で作ったものです。毎年行き先が違いますし、対象学年、対象児童も違いますので毎年新作です。
一番右に「ぼく くまちゃん」というのがありますが、これは社会見学とは関係ありません。いろいろ絵本を作って教科書代わりに使ってきましたが、「ぼく くまちゃん」が一番初めに作った本です。一緒に仕事をした若い同僚の先生たち、絵筆で色を塗ったり、製本をしたり懐かしいです。本の内容としては、くすぐったり、風が吹いたり、揺られたり、肢体不自由の障害の重い子どもたちを対象としていた1995年ころのものです。
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