障がい児のための教材・おもちゃ
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(生活単元学習・自立活動)
           手作り自作教材ベイブレイド風ーコマ回し機
        
        
        

現在、市販されているコマには5種類の回し方の違いがあるようです。(もっとあるのかもしれません。)
① 心棒を指でつまみ、ひねって回す。
② 心棒を両手の平で挟み、こすり合わせて回す。
③ 心棒に紐を巻き付け、コマを投げながら紐を引いて回す。
④ ゼンマイ仕掛けの発射装置に装填し、押しボタンを押し発射して回す。
⑤ シューターに装填し、ワインダーを引き発射して回す。(ベイブレードの回し方)

 わずかに動かせる手や足、腕の動きだけでも「コマ回し」を楽しめないものかと考えた時、①②③の方法は難しい。
前出の「コマ回し機」は④に対応した装置でした。⑤に対応するためには、瞬時に相当な力で引かないといけないのであきらめていました。

 「ベイブレード風コマ回し機」を作る前に考えたものがありました。円盤のプロペラをを飛ばすおもちゃの工夫です。その昔、お祭りや縁日の店で売っていた、紐を引いて飛ばすおもちゃです。現在では、螺旋状にひねった棒に円盤を通し、棒を引き抜くと空中高く円盤が飛び上がる物が主流のようです。この円盤を飛ばす工夫をしたのですが、40g程度の重りでは棒が引き抜けません。硬式野球ボールでもダメ。500mlのペットボトルで棒は抜けましたが、飛び上がる回転力に必要な速さが足りないようでした。というわけで、円盤を飛ばすのは今のところ中断したままなのですが…。

 ひょっとして、ベイブレード風のコマなら500gの重さがあれば回るのでは・・・?????
ゼンマイ仕掛けの発射機のボタンを500g重の力で叩いたら機械が壊れてしまう。ベイブレード風であれば、シューターからそれなりの速さでワインダーを引き抜くことができればよい。ワインダーは地面に落ちたくらいで傷つくような代物ではない。うまくいくかもしれないとかすかに期待していました。

 何とかできました。
 ・子どもが直接力を伝えて40gのルアーを引く。
 ・ルアーが落ちて棒を引く。
 ・棒に乗っていた500mlのペットボトルが落ちる。
 ・ワインダーが引き抜かれながらコマが回る。
 
 工夫した点
・発射装置を固定する部分はカッターナイフで細工できるよう、木材ではなく発泡ボード系の硬質の板にした。
・発射装置を固定する箱は、コンパクトにしすぎるとコマが内面にあたって止まってしまう。ある程度大きめに作り直した。
・ペットボトルを留める棒(ルアーが引く棒)が抜けやすいよう、箱の部分は摩擦係数の低い化学繊維系の板にした。(ベニヤ板では棒が抜けなかった。棒がさしてある穴の周辺だけでも変えておく必要がありそう。)
 その他いろいろあるのですが・・・。
 *発射装置とは「シューター」のことです。

 100円のコマを回すのにこんな工夫をしなければいけない。こんな工夫をするのに時間と費用がどのくらいかかるだろう。
でも考えてみれば、「コマを誰でも簡単に回せる」「遊びとして楽しめる」そのために、タカラトミーがどれだけの時間と費用をかけてベイブレードを開発してきたかには敬意を払っていいでしょう。しかしながら、障害を持った子どもたちも遊ぶと考えて開発される機会がなかったということでしょう。まだまだ使いたい人がいる、遊びたい人がいるということに気付いてもらうためにも、私たちがアピールしていかなければいけないことがいっぱいあるということですね。

 全くアナログの装置です。
 この装置は、ニュートンが発見した万有引力の法則を使って小さな力を大きな力に変える装置です。
「わずかに動かせる手や足、腕の動きを、大きな動き、力に変えられないだろうか」との思いから出来上がったものです。
 まだまだ改良の余地があります。

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