障がい児のための教材・おもちゃ
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(国語・音楽・生活単元学習・自立活動)
           手作り自作教材ーABCの歌

                        
 小学部1年生、2年生の子どもにアルファベットを教えるにあたって作りました。ひらがなを読めるようにはなったのですが、書くとなるとなかなか思うようには書けません。懸命に書いているのですが大きさはバラバラ、形をとるのも難しい。手指の巧緻性には難点があり、麻痺があったりもする。家庭では文字を書いたことなどなかった子どもたちで、文字を初めて書き始めた子どもたち。文字を書き始めたばかりの子どもの文字というのは書けなくて当然、読めなくて当然でもあります。
 仮説:文字で表現する楽しさを感じとってもらうためには「自分だけが分かる文字」ではなく「読んでもらえる文字」が表現できるようになる必要がある。・・・・・何とか人に読んでもらえるような文字を表現させることはできないものか。
 東田直樹さんは、ひらがなや漢字をペンで紙に書く代わりに、キーボードで入力していた。それもローマ字入力だった。東田さんは、どこでローマ字入力を学んだんだろう。Facilitated Communication (FC)が基礎になっており、そこになくてはならないものは「信頼」のようである。
 この子たち、アルファベットを全く知らないわけではない。A、B、C、G、H、S、T、U、V、W、X、Yなど日常生活の中でも出てくる。「ローマ字入力」に挑戦してみようということにした。
 パソコンのキーボード上のアルファベットは大文字、大文字の26文字を覚えねば・・・。web上にはいろいろな「ABCのうた」の動画があったのだが、小文字だったり、アルファベットがはっきりしていなかったり、イラストやアニメが中心だったり、目移りがしてあちこちに興味が飛んでしまいそうなものが多かった。
 最近のABCのうたは、ネイティブイングリッシュということで、「・・・・LMNOP(エレモノピー) QRST・・・」が中心ということだったが、一文字ずつをはっきり覚えてほしいとの思いから、昔ながらの「・・・LMN OPQR・・・」にし、1音1文字を基本にした。(賛否いろいろあろうかと思いますが、深く考えた結果というわけではありません。これでどうかなという程度のものです。)
 「何これ・・へんなの・・」と思われても、なんとなくおもしろさが伝われば興味を持ってくれるはず。
 意外と早くアルファベットは覚えてくれました。10月ころにはキーボード上での位置もほぼ覚え、ひらがなへの変換もできるようになりました。12月にはかるたを作りました。字札の文章を自分で考え、文字入力はパソコンで行いました。
 鉛筆で紙に書く練習もやめたわけではなく、自分の名前や動物、野菜などの名前について家での宿題にしました。

 * 東田直樹さん:重度の自閉症であるが、「自閉症の僕が跳びはねる理由」「自閉症の僕の七転び八起き」「ありがとうは僕の   の耳にこだまする」など著書多数、国内だけでなく海外でも講演会を開催

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